【手術しない】いぼ痔の治し方①【薬】


ご相談者様のお悩み

  • 痔で痛い、痒い、辛い
  • 何かお尻に挟まって気になる
  • いつも残便感がある
  • トイレが苦痛すぎる
  • ひどい「いぼ痔」を治すには手術するしかないのかな?
  • 手術せずに、痔が治らないかな?
  • 手術はしたくないけど、痔は治らないかな?
  • 痔を治す薬でお勧めは?

こういった疑問に答えます。

本記事を読むことで得られること

いぼ痔の不快感や苦痛を減らす方法が分かります。

本記事の内容

最初は、痔のことを誰に相談したらいいか分からないし、相談することが恥ずかしいですよね。ネットや製薬会社のサイトでどうすれば治るか調べても、本当に治るのか、本当に治ったのかどうかは分かりません。私自身、調剤薬局の保険薬剤師として働いていると、処方せんの中に痔の治療に使う軟膏や坐薬を沢山見ます。悩んでいる人は想像しているより多くおられます。

でもそのほとんどが対処療法です。
いぼ痔そのものが大きくなる原因を治す根本方法ではありません。


執筆者の紹介
秋田県で漢方相談と調剤を営む「たいよう薬局横手店」の薬剤師の塩田大覚です。
一番最初は、身近な家族のいぼ痔の相談に取り組み、手ごたえを得ました。
薬局では、痔以外にも漢方薬剤師として漢方相談を初めて5年半になります。
そして50年以上前から『痔(ぢ)』と『蓄膿(ちくのう)』の相談薬局が集まった組織があります。
それは『日本専門薬局同志会』です。
この会で長年にわたって培われてきたいぼ痔の治し方を実践しています。

この記事を参考にして、痔の辛さに「さよなら」をする方法を紹介します。
それでは、さっそく、いってみましょう。

その①:いぼ痔を治すための考え方を【3つ】にまとめました。
【可能な限り手術を回避】

  1. いぼ痔は「大きな血豆」 血豆を小さくするには?
  2. いぼ痔の原因は「うっ血」 悪化した血流を改善すると良い
  3. お尻のうっ血(血液の交通渋滞)を防ぐために、『肝臓』が大事

考え方1つ目:いぼ痔は「大きな血豆」 血豆を小さくするには?【一番重要】

いぼ痔は、お尻の内側の粘膜にできた『大きな血豆』のようなものです。肛門は気体と固体を区別して外に出せるほど緻密な作りになっていて、沢山の血管と神経が密集しています。

粘膜は小さな血管の集まりです。その一つ一つが太く膨れて、大きく成長してしまうのがいぼ痔です。膨らんでしまった状態がたまたま一時的ならすぐに戻ります。私達が気が付かないうちに、そんなことがあったと気が付かないうちに治っています。

でも、『大きくなるスピード』が速くて、『元に戻るスピード』が遅いと、血豆はどんどんと大きくなっていきます。

いぼ痔が治るためには元に戻るスピードを上げることが大切です。手術せずに、痔を楽にしていくためには、

【血豆が大きくなる原因】

【膨らんだ血豆が元通りに治るスピードが遅くなる原因】

の2つの原因を一緒に考えていきます。

血豆を小さくして、不快感を取り除くために、一時的に塗り薬や腫れを抑える薬を使います。
ですが、そのようなお薬は一時抑えです。

痔を楽に治していくためには、粘膜の修復力を高めていくことが大切です。痔を治すのと、痔を小さくしていくのは、みなさんの体の修復力がきちんと働かないといけないことです。いくら手術をしても、一時的に腫れを小さくすることができても、治す力が弱いままだと、いずれまた大きくなります。小さくなりさえすればいいでしょうか、治したいでしょうか、とお尋ねすると、みなさん「治したい」とお答えになります。

【一番、重要なこと】は、治す力を上げることです。
自分の栄養やエネルギーが修復する体の機能に回るようにしてあげることです。

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考え方2つ目:いぼ痔の原因は「うっ血」 悪化した血流を改善すると良い。

うっ血とは「血液のよどみ」です。

血流を良くしていくことが、どのようにいぼ痔の治りに関係するするのかを解説します。

みなさん、どこかに血豆ができたことありますよね?私は足に血豆ができたことが何度かあります。

血豆を破くと、黒っぽい血がドロッと出てきます。あの黒っぽい血は、全身の血液循環から外れてしまった、古い血です。イメージとしては、流れに乗れずに本流の流れから外側の隅の方へ押し出されてしまったような血液です。隅っこに押し出された古い血が流れずに、よどんでいます。ですが、後ろからどんどんと血液が流れてきて、隅っこにあった古い血がさらに外側へ隅っこへ押されると、壁を押して膨らんでいきます。

それが血豆です。

膨らみだすと、より隅っこの部屋が大きくなり、悪循環で血豆がさらに大きくなります。それを起こさないために、まずは古い血がよどまないように、流してあげなくてはなりません。

また、治るスピードを速くするためには、古い血液ではなくて新しい血液によって酸素や栄養が粘膜の細胞に届けられることが必要です。

血流が良いということは、治るための材料がそろうということです。

つまり血流を良くすることは、

【血豆の成長を防ぐこと】

【治すスピードを高めること】

の両方に関係しています。


血流が悪い人は、お尻の周辺だけで血流が悪化しているのではありません。

全身で血流が悪化しています。


血流が悪いかどうかはどうすれば分かるか、10個のチェック項目を設けました。
何個当てはまるか、チェックしてみてください。

□頭痛がある
□よく眠れない
□肩こりがある
□げっぷがでる
□食欲がない、または食べなくても平気
□腰痛がある
□便秘している、便が沈む
□足がつる
□むくむことがある
□冷えがある


いかがでしたか。
3つ以上チェックがついた方は、痔を良くするためにも血流を改善する必要があると思っていてください。


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考え方3つ目:お尻のうっ血(血液の交通渋滞)を防ぐために、『肝臓』が大事

お尻のうっ血を起こさないように、大事にしなくてはいけない内臓があります。それは『肝臓』です。


いぼ痔と肝臓に何の関係が????
と思われますよね。


でも、関係大ありです。
理由を記しますが、結論だけ覚えておいてもらってもいいですし、知りたい方は以下の文章を参考にしてください。


ちょっと、その理由の前に血管についてお話します。


血管には2種類あります。
動脈と静脈です。

心臓から出ていって内臓や筋肉などに届くまでの血管が「動脈」で
逆に内臓や筋肉から心臓に戻ってくる血管が「静脈」と呼ばれます。

動脈は心臓から近いので、血液は一定方向に流れてくれます。
しかし血液が静脈まで来ると、流れがゆっくりになりやすく、血液はある意味後ろの血液から押されて前に進むような状況になっています。
そのため、静脈はよどみやすく、時には逆流しやすくなっています。
でも血液が逆流したら大変ですし、当然、体にとって良いことはありません。

そのため静脈は、血液の逆流を防ぐために「静脈弁(べん)」というものが壁についています。
弁があるおかげで、逆流しずらくなり、血液は心臓に戻っていくことができます。

【血液の流れ】

内臓や筋肉 → 静脈(逆流防止装置あり) → 心臓

普通の血管は、血液が逆流しにくい ⇒ うっ血しにくい

ところが、お尻の話になると少し違ってくるのです。
お尻から心臓まで戻る血管はその間に「肝臓」があります。実は、お尻から肝臓までの血管には「弁」がありません。


【お尻と肝臓のあたりの血液の流れ】

お尻(痔ができやすい) → 【血管(逆流防止装置がない)】 → 肝臓 → 心臓

お尻の周りの血管は、血液が逆流しやすい ⇒ うっ血しやすい

もう1つ逆流しやすい理由があります。
人間は2足歩行動物ですから、お尻と肝臓の位置関係は通常、お尻が下、肝臓が上です。
血液はお尻から肝臓へ流れます。ですから、お尻から肝臓までの間を血液は重力に逆らって昇っていかないといけません。
これもお尻に血液が溜まりやすい理由の一つです。


逆流防止装置がない
下から上へと血液を上げなくてはならない

この2つの理由によって、それで血液がお尻のあたりにとどまりやすく、血液の交通渋滞を起こしやすくなり、うっ血を起こしやすくなる、と言われています。


痔という病気は2足歩行の動物しかならないのだそうです。
というか、人間しかなりません。

4足歩行の動物はお尻と肝臓が水平の位置の関係にあるので、血液の交通渋滞を起こすことは無いため、痔になりません。



では、私たち人間がお尻周辺でうっ血を起こしやすい状況を打開することはできないのでしょうか?

お尻の痔が大きくならないように、私たちの見方をしてくれるのが『肝』です。
イメージとしては肝はお尻の方から血液を吸い上げるような役割をしてくれます。
まさに肝心かなめ。


さて、肝に問題がないと血液は下から上に昇りやすいということでした。

ところが現代人は、体に無理がある生活習慣・食事、運動不足、化学物質、そしてストレスによってダメージが起きやすい。特に、ストレスと口から入ってくる食事や化学物質(化学調味料、保存料な、化学合成のお薬など)の影響を一番受けるのが肝臓です。それによって、肝が元気がなく、弱りやすくなります。その結果、お尻からの血液の吸い上げ力が弱まり、うっ血しやすい状態ができてしまいます。


このようなお話をするとたいていのお客様からは

「私は肝機能は何ともありません、血液検査で異常な数値だと言われたことは無いです」と言われます。

違うんです。ここが大切なところです。
血液検査で数値が異常だと言われる段階は【一種の病的な状態、『悪い』状態、赤信号状態】です。
肝が疲れているという状況は【悪い状態になる手前の『弱い』状態=黄色信号状態】です。

みなさんも疲れている時、寝不足の時などいつもと違う体調のことがありますが、血圧などはいつもと変わりないですよね。数字として異常になるまでにはもっと長い時間がかかりますが、疲労がたまり、本来の機能や働きが弱まっている状態はもうすでに起きています。


『肝』が疲れているかどうかのチェックリストを作りました。

□日常生活でストレスや我慢することが多い
□疲れると胃腸にくる
□お腹にガスがたまる
□下痢か便秘がある
□脂っこいものが苦手
□夜になると目が疲れてくる
□頭痛もちでこめかみやおでこの両側が痛い
□肩こりがある、特に右肩のほうが強い

3つくらい当てはまるときは、肝の疲労がたまって、お尻の血液交通渋滞が起きやすい状態かもしれません。

痔に効くと言われる漢方薬には、肝臓の疲れや緊張を取る生薬(柴胡など)が入っていることも多いです。
また漢方・中医学では肝は自律神経の働きを司るとされ、筋肉や神経の緊張を解きほぐす働きをします。
現代人の多くはストレス社会によって、自律神経の交感神経が必要以上に興奮気味です。
肝の状態が緩むことで、血流や良くなることを期待したいですね。

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